2018年8月8日水曜日

マリンITワークショップ2018 Hakodate

 19回目を迎えたマリンITワークショプHakodateに今年も参加しました。はこだて未来大学 和田教授が主催する夏の恒例行事は50名を超える有識者が集まり、多分野の発表と闊達な議論が行われました。


和田教授のオープニングトーク

大学関係者やIT企業のみならず、水産業の専門知見を持つ漁師や海苔養殖業者も交えて、AI理論から水産業の現場の課題解決まで幅広い視点と意見が交わりました。
「これだけの知見と意見交換を体験できる時間は他にはない」と言い切れるワークショップ(と懇親会)でした。


Upsideからも藤原と新田がIoT活用の現場での「構築をすすめる際の技術的課題」や「現場での利用促進でのつまづき」を発表しました。
本来であれば、素晴らしい成功事例が望ましいのですが、数多のIoT導入現場で「Proof of Conceptからサービス化に進展しない」現象に一石を投じる想いでした。


嬉しいことにマイナスの経験を共感してくれる成功体験者の方々もおり、「現在成功しているチャレンジは失敗の連続を乗り越えたものだった」と。

UpsideのIoT導入支援のアピールポイントは「たくさんのチャレンジで失敗したこと」と「少ないながらも成功事例を目の前の課題に役立てる」ことで間違いはないと信じています。

現在取り組んでいる「インドネシアの養殖業支援」、「石垣島の水産業IoT化支援」、「小谷村における災害発生時の安否確認システム導入」、「地下に設置しているセンサーのIoT化支援」を成功裏に着地させて、さらなるフィールドへ拡大すべく、日本中を飛び回ります。


にった


2018年7月21日土曜日

満員御礼! 人工知能セミナーの開催報告(IoTビジネス推進協議会沖縄)


7月20日、台風が沖縄本島を直撃したにもかかわらず、参加申込者の8割近くの方々がセミナーに参加いただきました。


参加企業は沖縄県内のIT企業や監視カメラ販売企業が中心でしたが、人工知能への取り組みを検討しているものきっかけが掴めないといった悩みを持っているようです。
また、これまでも人工知能のセミナーに参加したこともあるが、難しい技術論ばかりでよくわからないという方もいました。

今回登壇いただいた久保江勝二さんは人工知能の開発に30年近く関わり、コマツの自動化施工やトヨタの故障検知システムにも携わった経験もあり、人工知能を実運用システムに取り入れてきた第一人者です。
数学的には難しい人工知能の本質を、様々な動画やイメージ図を巧みに織り交ぜて、難解さを最小限に抑えながら人工知能の魅力を伝えていただきました。

講演がすすむにつれ、引き込まれるていく不思議な感覚。
人工知能を技術面だけでなく、脳科学の視点からも持論をすすめる久保江さんならでは独特の表現が共感をもたらしたのかもしれません。

講演後も「もっと続きが聞きたい」、「はじめて人工知能の一部がわかった」と称賛の声とともに、開催への感謝の言葉をたくさんいただきました。

一年以上も協議会の運営方針に悩み続け、勉強会やセミナーを企画してまいりましたが、やっと手応えを感じた1日でした。
懇親会でも協議会の意義や仲間づくりの思いを参加者の方々に伝えることができ、これからの活動にも明るい兆しが見えたからかもしれません。

とはいえ、やっと一歩すすみましたが、協議会の継続と拡大にはまだまだ課題が山積しています。
さらなる成長を目指して、そして新しい仲間とともに次回の企画に臨みます。

最後に、改めて謝辞を。
講演いただいた久保江さん、参加いただいた企業の皆さん、そして裏方として奔走した理事・事務局の方々に心より御礼申しあげます。


にった


2018年7月18日水曜日

那覇で人工知能セミナーを開催します (主催:IoTビジネス推進協議会沖縄)

 

「人工知能をビジネスに活用!カメラを利用した画像解析の現状と未来」

昨年発足したIoTビジネス推進協議会沖縄が主催するセミナーが7/20に沖縄タイムズビル内にて開催されます。

「人工知能といキーワードは氾濫しているけど、中身はよくわからない」という意見にお答えすべく、NEC出身の人工知能の専門家である久保江勝二様を講師にお招きしています。

今回は特に画像情報と人口知能を組み合わせるとどんなビジネスが生まれているのか、そして今後の見通しはどうなるのかを講演していただきます。

既に満員に近い25名以上の聴講予定ですが、当日飛び入りも歓迎ですので、奮ってご参加ください。


沖縄タイムズ本社ビルの5階の会議室でお待ちしております。





にった

2018年6月29日金曜日

長野県小谷村で三年目のチャレンジ!

 

【平成30年度 「くらしつくり会社」構想検討支援業務】を長野県小谷村から受託しました。

小谷村では高齢化がすすむ環境ながらも、「誰もが最後まで自分らしく住み慣れた場所を暮らし続けられる村」を実現すべく、ヒト・モノ・コトをつなぎ合わせるサービスと住民の活躍の場をいかに創出するかを役場や医療福祉関係者を住民の方々と二年にわたり検討してきました。


生活支援サービスのニーズを議論したグループワーク@2016



車の運転が困難な高齢者向けの買い物バスツアーのスタッフの皆さん@2017

本年度はこれまでの行政サービスや民間事業との連携もはかりつつ、すきまを埋める役割や事業化を精緻化するための各種トライアルサービスを実施する予定です。

弊社にとっては、初めての行政案件の受託となりますが、これまでの経験と知見をいかし、住民目線で取り組んでいく所存です。
それらのサービスの裏側では、ICT/IoTがひっそりと機能している世界も実現すべく...

その詳細は後日報告します。


にった

2018年5月29日火曜日

インドネシアの養殖にIoT活用 一年間の経過報告

 

背景として...

インドネシアの養殖業は高いポテンシャルを持つ一方で、大量斃死や環境破壊といった課題を抱えており、生産性向上と環境保全の両立が緊急の課題となってます。
そこで、自然環境要素と社会環境要素を収集し、インドネシア海洋水産省との連携によって養殖業ビッグデータを生成・分析することで、5年計画で漁業・養殖業を最適化することに取り組んでいます。

このプロジェクトには、はこだて未来大学和田教授を中心とした産官学連携チームですすめており、Upsideも養殖作業内容の可視化やセンサー情報のIoT化に参画しています。


【平成29年度の目的と経過 - 養殖作業の可視化】

バリ島北部のゴンドールにおける魚類養殖業の情報化のためのiPhone端末用アプリケーションを開発し、養殖業者へのインタビューを重ね、利便性を向上させるよう改良を加えました。

参考までに、現在は携帯端末でSMSで業務内容を報告しているのが大半です。

養殖現場から日々報告される情報には魚のへい死数や給餌量、出荷量などがあり、月報には平均重量や生簀間の移動数などが含まれていた。

これらを情報化してデータベースで蓄積するため、LTE端末上で入力・報告するGUIアプリケーションとしました。




養殖業者からの要望をもとに入力画面はいけすの配置を模したグリッド型とし、蓄積された情報の出力画面は経営者が必要とする管理情報を集約してダッシュボードや関連グラフによって表示しました。






【今後の予定】

平成30年度からゴンドールの4つの養殖場で使用が開始され、データを継続的に生成します。

さらに、プロジェクト全体としては、センサー情報等の環境情報も包括して、漁獲高改善の分析を実施します。



にった

ミラクル! クライアント企業のサービスとそのエンドユーザーが総務大臣賞を受賞

3年以上の開発支援をしてきたフジテコム様のリークネッツセルラーサービス。 上水道管路の漏水検知システムが従来検収事業モデルからLTEによる自動データ収集機能に昇華して、新しい価値の創出が社会に認められた瞬間です。      弊社代表新田      フジテコム様          ...