無線の技術法務の分野では恒例行事となったMutual Recognition Agreement Workshop ですが、今年は3月22日と23日に国連大学(港区青山)で開催されました。
日本国内の技術基準適合証明に関する法令・手続きを欧米や海外諸国と同調していこうとの施策の一貫であり、海外の認証機関も日本市場向け技術基準適合証明を実施可能とする条約が核となっております。
最終ゴールは全ての国の適合評価が共通化して、各国で個別の手続きを踏まなくてよくなることですが、それは相当先になりそうです。
国毎に電波施策は異なるので、知恵を絞って、絞って、絞りぬいていかないとすすまない課題です。
毎年のWorkshopでは、各地域の法令のアップデートや最新技術への法務対応を中心とした発表・議論を継続しています。
今年は IoT/ビッグデータの市場も注目分野であり、法令の改訂ロードマップやLPWAの中心的企業の発表が連なりました。
特に二日目は、5Gの標準化への取り組みやLoRa/Sigfoxといった新しい通信事業形態のスピーカーも招聘し、新技術の話題も裾野を広げた感があります。
とはいえ、限られた時間なので、あまりトンガッタ情報にまでは深堀りできなかったようです。
あくまで、私の私見ですが。。。
Workhshopの参加者は二日間で延べ300人を超えるほど盛況なイベントへと拡大しつつあります。
私が初めて参加した7年前は延べ100人にも満たない規模でしたが、技術革新とともに法令整備が待ったなしで、注目を浴びているのかもしれません。
海外からのスピーカーは5カ国(EUはオランダからのスピーカーが代表)と国際色豊かであることもこのWorkshopの魅力のひとつです。
写真は二日目の発表者の記念写真を掲載(日本・アメリカ・オランダ・ドイツ・フランス・オーストラリア)。
国内イベントながらもグローバルな取り組みを実感できる有意義なWorkshopであり、地道な活動が花開く変遷を目の当たりにできるのは貴重な経験です。
にった
Upside
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