パラオロータリークラブの有志と渡航メンバの総勢12名で車イスの寄贈先であるBelau National Hospitalを訪問しました。
病院で迎えてくれたのは、厚生大臣兼病院代表のRobertさん(写真 右端)達でした。
人口2万人の国とはいえ、大臣が診療現場まで赴き、日々政治と現場を切り盛りしているとのこと。
ここでは医師26人が従事しながらも、医師も設備も慢性的に不足しており、諸外国の支援に頼っているのが実情とのコメントでした。
地下資源に恵まれているわけでもなく、観光業以外の成長産業が見出せないまま、変化を見出せずに苦慮しているのがパラオの現状。
まずは医療と教育を充実することから始めるしかないのだろうか...
(とはいえ、パラオには四年生大学はなく、学位を取得するにはグァムか他の島に行くしかない)
病院正面のカープールを陣取り、車いすの開封作業が始まったのだが、我々ロータリークラブだけでなく、大臣自らも加わっての共同作業となりました。
作業半ばの頃、日本人医師の中野さん(写真 右端)が現れ、車いす引き渡し後に現状説明と院内ツアーをしていただきました。
同病院に勤務してすでに三年の月日が過ぎており、限られた設備と人材で奮闘している日々とのこと。
昨今の肥満による糖尿病や合併症の深刻さも火急の課題として、来年以降の新プロジェクト(肥満対策・予防活動)についても妥当性のあるものと認識させていただいた。
中古とはいえ、新古車並みの状態に喜んでいただき、そして病院関係者から何度も感謝の言葉をいただいた。
一年がかりで企画して、パラオまで来た甲斐があったと心から実感した瞬間。
寄贈の数量は満足のいくレベルではなかったが、来年以降も持続可能な礎を築けたことは大きな収穫である。
寄贈の証のステッカーデザインも好評で(ステッカー製作を支援いただいた久保江さんに大謝)全ての車イスの側面に皆で貼付しました。
再訪した時には是非とも利用者とともに再会したい…
なぜか通院患者のパラオ人(前列右端)も記念撮影に混じって、スマイルの嵐で贈呈式は幕を閉じました。
後日、海沿いの屋外レストラン Drop Off Bar & Grill での関係者による打ち上げでは、ビールの美味いことウマイこと。来年度の成功を祈念して、新月の夜は更けていきました。
にった
Upside
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