2022年12月2日金曜日

ミラクル! クライアント企業のサービスとそのエンドユーザーが総務大臣賞を受賞

3年以上の開発支援をしてきたフジテコム様のリークネッツセルラーサービス。

上水道管路の漏水検知システムが従来検収事業モデルからLTEによる自動データ収集機能に昇華して、新しい価値の創出が社会に認められた瞬間です。

     弊社代表新田      フジテコム様           豊橋市上下水道局様 

携帯電話事業者やラップトップPCを推進する企業が母体となる団体「モバイルコンピューティング推進コンソーシアム MCPC」が2年前からDX/AIや5Gを推進しており、毎年優れた導入事例を表彰する MCPC Award。

地方自治体の水道事業という派手さは無いながらも、マンホール下のセンサーデータのIoT化や事業モデルの転換が評価されてのトリプル受賞(ユーザー部門 グランプリ・総務大臣賞・モバイルビジネス賞)はまさにミラクルです。

代表申請者は愛知県豊橋市上下水道局様であり、一昨年に全国初でサービストライアルを実施いただくとともに、翌年には実運用へと展開いただいた勇気ある地方自治体ファーストペンギン。
我慢強く開発を続けてきたフジテコム様と豊橋市様の類い稀な協力関係こそが評価されての受賞と認識いたしました。

2022年度の各賞の詳細は下記を参照

 

総務省総合通信基盤局長からの表彰状授与の後に実施された受賞スピーチでは、愛知県豊橋市上下水道局長 木和田様が緊張した面持ちながらもジョークを交えてのサービス投入の利用効果と水道事業の安全安心を訴求しておりました。

リークネッツセルラーのサービスモデルをステップアップしていく像は、着手当初から描いていたモデル通りなのですが、想定外の困難がいくつも立ちはだかりました。
目に見えない電波の振る舞いに悩まされることも多々あり、また、現場でのGUIの使いやすさを念頭にした度重なるソフトウェア改善は営業の現場ヒアリングと要件再定義の繰り返し作業でした。

Upsideのコンサルティング事例としても、サービス開始後1年での25自治体以上の導入やMCPCAwardといった社会的な評価をいただいたことはこの上ない喜びです。

とはいえ、リークネッツセルラーサービスの価値向上はまだ道半ばです。

これから AI 適用による漏水検知の判定精度向上やより早期発見できるサービスへと派生していきます。そして、管路の交換工事や設計支援といった将来サービスまで展望は続きます。

そして、管路の交換工事や設計支援といった将来サービスまで展望は続きます。


クライアントやそのエンドユーザーとサービスを磨き続ける将来は楽しみでもあり、重責でもあります。
表現を変えればコンサル冥利に尽きるプロジェクトでもあります。


にった
Upside LLC.

 





2022年10月21日金曜日

沖縄 × 宮城 AI / IoT サービス創出セミナー 2022


杜の都、仙台へ。

10月19日に「みやぎ Ai・IoT ビジネス研究会」と「IoTビジネス推進コンソーシアム沖縄(ビズコン)」の合同セミナーが仙台市のenspaceで開催されました。

開催の契機は、ビズコンのセミナーに講師として登壇いただいたアンデックス三嶋社長が中心になって新団体を設立するタイミングと、ビズコンの視察ツアー企画のタイミングが合致したこと。
それぞれの団体から講演者を選定し、さらにIoT・AIへの取り組む姿勢やビジネス性をパネルディスカッションで語り合うという趣旨で大いに盛り上がりました。  


ビズコンを代表して、弊社新田が「コンソーシアムの趣旨紹介」と「八重山漁協におけるスマート水産とDX化への道のり」を講演しました。

ビスコンの6年の歴史を振り返りつつ、現会員間の協業を主目的とした運営を強調して、当セミナーに全社参加するという結束力も示した形となりました。
水産というIT化が遅れていた分野においてでも、データビジネスの将来性や新市場への波及といった事業モデルの変革の片鱗を示せたと自負しております。
DXの視点で表現すれば、技術が最新である必要はなく、新しい価値を創出することがDXであるとのビズコンの信念を具体的に話す機会となりました。


パネルディスカッションでは、AIを技術志向で活用するのではなく、マーケティング思考で適用していくコツが示された一方で、DXへの相談にいかに対応していくかといった日常業務の思考転換も議論されました。

また、DXという名が部門名や役職名として増えていく現状ながら、会社からの投資や人材登用がマッチしていない現実も散見しつつ...  社内・社外を問わず専門性の高い人材といかに協力関係を築くかが成功への鍵となるとの解決案も示されました。

デジタル化がすすむ昨今では2000kmの距離があっても大きな支障にはならないはず。むしろ、異なる文化や得意性を活かし合う関係を構築できることを夢見て、閉会を告げました。

今後の継続的に提携しつつ、協業へのステップは具体化していきそうです。
次回は沖縄開催を誓って。


にった
Upside LLC.

2022年9月17日土曜日

インドネシアにおける水産DX 最終年度報告会 2022

 2016年にSATREPSプログラム(国際協力機構JICAと科学技術振興機構JSTが共同スポンサー)に採択された「マリカルチャビッグデータの生成・分析による持続可能な生産と安定供給の実現」の共同研究も5年間の成果を発表する機会となりました。
発表会場は、ジャカルタに位置するインドネシア 海洋水産省 本庁ビルの大会議室です。

海洋水産省 Kementerian Kelautan Perikanan 受付ロゴ


本部ビル14階会議室


サイネージパネル8枚が並び、音響も視覚も訴求力ありました
表示は小さいですが、関係機関のロゴ一覧も!

弊社代表 新田のボディサイズとモニターサイズの比較

5年間の研究は広範囲のICT活用となり、イワシの漁獲高管理・ハタの養殖業務可視化・海藻栽培の適地適作・赤潮発生シミュレーションとリスクアラート・水産関係者への教育プログラムなどなど。

他にも、インドネシア研究者の修士・博士号取得の費用・教育支援までの人材育成も含め、最終的にはコアテクノロジーの技術移転も実施しました。
これらの結果を関係省庁(JST・JICA・海洋水産省)の上位層への報告する会議は1日を要し、とても内容の濃い成果報告となりました。

研究内容詳細は下記JSTサイトを参照ください。

https://www.jst.go.jp/global/kadai/h2810_indonesia.html 



弊社が関わった研究パートは養殖ビッグデータの生成(ハタの養殖業務可視化)やサーバープラットフォームの構築でしたが、発表は三重大学 岡辺准教授にビッグデータ生成全体に含めていただきました。
チーム責任者として、説明資料に氏名は掲載されましたが、新田からの発表ではありません....

水産業のICT/DX化で常に課題となるのが、研究終了後の自走モデルです。今回も当初からの注力点ではありましたが、海洋水産省の組織変更や予算大幅縮小により、現時点でも不安要素は残っています。これからの半年間で解決すべき問題ではありますが、成果を有効活用するためにも関係者の努力は尽きません。

一年後に明るい未来が報告できることを祈念しつつ、筆を置きます。


にった
Upside LLC.

 


2022年8月20日土曜日

【DANCE FOR PEACE】  ロシアのバレエ文化を日本の次世代バレリーナに伝える


7月16日、羽田空港国際線ターミナルでウクライナ避難民 エリザベータさんをお迎えいたしました。
オデッサのバレエ団に所属しており、世界ツアーで活躍しています。しかしながら、ツアーの合間は自宅に帰れず、バゲージ二つを抱えてヨーロッパの友人宅に居候する日々だそうです。

 
   

 

今回、親友の近藤雅代さん(ロシアのバレエ団所属)が日本に招待し、さらに、ロシア人バレエ監督であるタチアナさんも加わり、ロシアバレエを体現するプロフェッショナルが揃いました。

3人は6府県のバレエスクールで小中学生向けワークショップ DANCE FOR PEACE を展開。
その様子は、新聞やTVでも紹介されて、ウクライナ避難民の現状を伝えるストーリーや、ロシアとウクライナの政治的側面と芸術に賭ける個人のつながりは別次元であることを伝えました。
なんと言っても、彼女たちの信念は「バレエの素晴らしさを伝えることにパスポートの色は関係無い」ですから。

エリザベータさんを中心とした動画サイト

No War プロジェクトの一環で、ロシアとウクライナの戦禍にあっても「個々のつながり」や「バレエの素晴らしさ」は壊せないとのスピリットを色濃く打ち出したのが、News 23の動画サイト

弊社代表 新田が所属する東京中央ロータリークラブと東京中央新ロータリークラブはエリザベータさんの滞在費と講師活動を支援するとともに、横浜市のアトリエタラントで開催した小中学生向けワークショップを共催しました。

15人の小中学生ダンサー達は普段のレッスンとは異なることにも順応し、世界で活躍するプロへの憧れが将来像を描くことを助長したようです。





今回の一連のプロジェクトは、日本への来日手続き支援に始まり、避難民向け都内滞在費支援・スタッフTシャツ製作・ワークショップ共催と多岐に渡りましたが、充実した奉仕活動でした。
ご協力いただいた全ての皆さまに感謝申しあげます。



にった
Upside LLC.

2022年5月31日火曜日

ついに5Gに関連するプロジェクトに遭遇!

スーパーフォーミュラにもデジタル化の波が到来。


カーレースの醍醐味をサーキットの会場でも、自宅でも体感できる新感覚エンターテイメントを目指し、「SFgo」スマホアプリの開発が進行しています。
サーキット上では5Gネットワークを活用し、大容量動画や高速ハンドオーバーを駆使する。
利用者は通常LTEやWiFi回線があれば、個人スマホで楽しめてしまう世界です。

お気に入りのドライバーを選んで、ドライバー目線のライブオンボード映像と車載テレメトリーデータを見ながら一緒に戦う。
そんな観戦スタイルを実現すべく、各方面のプロフェッショナルの技術と情熱が結集しています。
本年度は開発トライアルとして、開発サポーターのみがアクセス可能ですが、開発途上であることを承諾のうえでの利用となっています。

Upsideが関わる点は...
ドライバーとチームの無線交信を公開するための端末やソフトウェアの開発分野となります。
レース中の緊迫感やドライバーの個性を窺い知ることもでき、関西弁や外国語の通話も聞こえてくるはず。
既にF1では実施されており、昨年の北京五輪カーリングでも放送され、好評を博しています。

【参考記事】

実際の臨場感を一般公開するのは2023年度シーズンから。
今年はトライ&エラーを繰り返し、レースも楽しみながら開発に勤しみます。

楽しみながら作らないと、楽しいサービスはできないハズ...


にった
Upside LLC.

ミラクル! クライアント企業のサービスとそのエンドユーザーが総務大臣賞を受賞

3年以上の開発支援をしてきたフジテコム様のリークネッツセルラーサービス。 上水道管路の漏水検知システムが従来検収事業モデルからLTEによる自動データ収集機能に昇華して、新しい価値の創出が社会に認められた瞬間です。      弊社代表新田      フジテコム様          ...