3年以上の開発支援をしてきたフジテコム様のリークネッツセルラーサービス。
上水道管路の漏水検知システムが従来検収事業モデルからLTEによる自動データ収集機能に昇華して、新しい価値の創出が社会に認められた瞬間です。
携帯電話事業者やラップトップPCを推進する企業が母体となる団体「モバイルコンピューティング推進コンソーシアム MCPC」が2年前からDX/AIや5Gを推進しており、毎年優れた導入事例を表彰する MCPC Award。
地方自治体の水道事業という派手さは無いながらも、マンホール下のセンサーデータのIoT化や事業モデルの転換が評価されてのトリプル受賞(ユーザー部門 グランプリ・総務大臣賞・モバイルビジネス賞)はまさにミラクルです。
代表申請者は愛知県豊橋市上下水道局様であり、一昨年に全国初でサービストライアルを実施いただくとともに、翌年には実運用へと展開いただいた勇気ある地方自治体ファーストペンギン。
我慢強く開発を続けてきたフジテコム様と豊橋市様の類い稀な協力関係こそが評価されての受賞と認識いたしました。
2022年度の各賞の詳細は下記を参照
総務省総合通信基盤局長からの表彰状授与の後に実施された受賞スピーチでは、愛知県豊橋市上下水道局長 木和田様が緊張した面持ちながらもジョークを交えてのサービス投入の利用効果と水道事業の安全安心を訴求しておりました。
リークネッツセルラーのサービスモデルをステップアップしていく像は、着手当初から描いていたモデル通りなのですが、想定外の困難がいくつも立ちはだかりました。
目に見えない電波の振る舞いに悩まされることも多々あり、また、現場でのGUIの使いやすさを念頭にした度重なるソフトウェア改善は営業の現場ヒアリングと要件再定義の繰り返し作業でした。
Upsideのコンサルティング事例としても、サービス開始後1年での25自治体以上の導入やMCPCAwardといった社会的な評価をいただいたことはこの上ない喜びです。
とはいえ、リークネッツセルラーサービスの価値向上はまだ道半ばです。
これから AI 適用による漏水検知の判定精度向上やより早期発見できるサービスへと派生していきます。そして、管路の交換工事や設計支援といった将来サービスまで展望は続きます。
そして、管路の交換工事や設計支援といった将来サービスまで展望は続きます。
クライアントやそのエンドユーザーとサービスを磨き続ける将来は楽しみでもあり、重責でもあります。
表現を変えればコンサル冥利に尽きるプロジェクトでもあります。